弁護士中山の「私の一冊」

スコットランドゴルフ紀行(5) (2010.12.06)

番外編

 

  拝啓 どうせ誰も読んじゃあいないんでしょうけれど,オススメの一冊を読みたくてアクセスしていただいている読者の皆様,スミマセン。今回もゴルフ紀行です。ゴルフに興味のない方は,どうかへたくそな風景写真やバカな中年男の顔でも見て笑ってやってください。敬具

  7月7日(月)5日目,七夕の朝,いつもの朝,いつもの時間(5時頃)に起きた同室ふたり組は午前6時過ぎ,朝食前のドライブに出発です。ていうか,近隣の地理を知るために車であたりを適当に走りに行ったのです。ホテルの前には二つのゴルフコースがあるのですが,近くにもう一つホテルとともにコースがありました。踏切を越えて幹線道路沿いに行けば,レストランやスーパー,お馴染みのコンビニがたくさんあります。B&Bやカーヌスティホテルにはオマケのアメニティグッズがなかったので,コンビニで歯磨きと髭剃りを買いました。ついでにビールの購入に再トライしましたが,ここカーヌスティもスコットランド,やはり販売拒否されました。ホテルに戻って朝食です。朝食はごく普通の日本のホテルでも見られるブュッフェスタイルのイングリッシュ・ブレックファーストでした。好きなものを好きなだけ,残さない程度にお皿に取ってゆっくりと楽しみました。

  カーヌスティはセント・アンドリュースの街を海沿いをそのまま北上して約60㎞のところに位置しています。今日プレイするチャンピオンシップコースは1840年(日本では,坂本龍馬はまだ4歳ですな)にオープンした歴史あるコースです。海からの強風,他のリンクスコースにはないバリー・バーンと呼ばれるクリーク(小川)がコース内のいたるところ横切って流れています。このため,全英オープン開催地9つのリンクスコースのうち最も難度の高いコースといわれています。一番近くは2007年の開催地とされていますが,なんといっても有名なのが1999年の「カーヌスティの悲劇」です。この年の大会で,ジャン・ヴァン・デ・ヴェルデ(フランス人)は,最終日2位に3打差をつけて最終18番428ヤードパー4を迎えます。もちろん,誰もが彼の勝利を確信していました。ところが,彼の放ったティーショットは右に大きく曲がり隣りのホールへ。第2打,それでも彼は隣のホールからグリーンを直接狙います。この2打目をミスショット,グリーン脇の観客席に飛び込み大きく跳ねて深いラフへ。深いラフからの難しい3打目は,よもやのバリー・バーン(クリーク)へ。そしてペナルティを付した5打目は無情にもバンカーへ。結局,6オン1パットの計7打のトリプルボギー。パーで上がった2位と同スコアとなり,勝負はプレーオフへ持ち込まれます。しかし,流れを変えることはできずプレーオフにも敗れ,まさかの大逆転負けを喫してしまったのでした。なんとも劇的ですな。

 

  さて脳天気な我々は10時10分スタートです。こんなエピソードのある難度の高い,かつ由緒あるコースを,中年へたくそ4人組は,どこ吹く風でスコアも気にせず,ミスショットをしても堂々と闊歩するのでした。今日のキャディは,青い目をした金髪の大学生みたいな好青年もいました。当地のゴルフもさすがに4ラウンド目ともなると慣れるものですが,最も難しいコースとの手応えというか,困惑がありました。難コースの私のスコアは,パーを4つ取ってアウト58イン48の106と,ワーストスコアでした。先のヴァン・デ・ヴェルデの悲劇の18番では,私も記念に彼を真似て(?)同じようにクリークとバンカーに入れて6オン,しかし,惜しくも2パットしてダブルパー8でした。

 

  ところで,和製英語とはよく言ったもので,日本のゴルフ場では,グリーンの芝目からパッテイングラインを読むときに,右利きの人を基準として,右に曲がるのをスライスライン,左がフックラインといいますよね。これって,こっちでは英語として通用しないのです。ここでは,キャディはフックの時には「Right edge」,スライスの時には「Left edge」を狙えと教えてくれるのです。さすがにシングル級のキャディさんのラインの読みは正確で感心しました。今日のプレーもスループレーで午後2時半には上がっていました。

 

  よっちゃんと私のチャンピオンコースでの後半のハーフの成績は,難コースに拘わらず,ともに40台後半と少し調子が出てきていました。それでちょっと気をよくして,隣接するBuddon Links Courseでの本日2ラウンド目のプレーを提案しました。ところが,じいさま方の椛ちゃんと作どんは「疲れた,寝る。」と乗ってきませんでした。そこで,とりあえずスタート室にアポなしで申込をしたところ,ふたりでのラウンドもOKでした。なので軽食をして,よっちゃんとふたり,キャディなしのセルフで本日2ラウンド目,当地では通算5ラウンドをプレイすることになりました。

苦労する椛ちゃん

  Buddon Links Courseは,その名の通り基本的にはあるがままの地形を活かしたリンクスコースで,まだ新しく1979年のオープンです(それでも30年経っているので日本ではそこそこのコースですね)。チャンピオンコースの海側(北海)寄りに隣接していますので,風強く景色もなかなかのものでした。ビギナーでもOKの18ホール,5420ヤード,パー66です。フィーはセルフでひとり30か40£だったと思います(当時のレートで6000円くらい?)。ふたりは,各自キャディバッグを積んだカートを引いて,のんびりとマイペースで楽しみました。途中,子どもと老人という組み合わせの,私たちよりもへたくそなパーティーに追いつきましたが,ここはさすがに本場,私たちをパスさせて先に行かせてくれました。期待のスコアは強風の中,パーを6つ取ってアウト45イン42の87とまずまずでした。私は,思うように英会話が出来ないことが凄いストレスで,大きな要因となっているのでしょう,ひとりワンキャディだと,どういうわけかショットごとにキャディに気を遣ってしまいます。この点,セルフはほっとした気分でとてもお気楽で,ゆったりとプレー出来ました。この日のふたりのラウンドは,すいすいで3時間くらいしかかからなかったと思います。思えば,私にとっては気を遣わずにプレー出来て,当地で一番楽しかったラウンドだったかも知れません。

じいさまふたり

  いつものようにシャワーで汗を流し,夕方7時前には夕食のテーブルに就いていました。この日の夕食は,朝,偵察した街へ繰り出そうかとの話しもあったのですが,結局,ホテルで済ませることになりました。メンバーのうちただ1人,作どんは美食家(?)で通っています。が,今回の旅行は,あくまでゴルフ旅行であって,グルメは封印というか,そもそもこの国で,それは余り期待できないことが前提となっていましたので,食事についての不満は特になく,それでいて何ということもありませんでした(要するに,この国に特有のこれといって美味しいものはなかったということです)。この日も,超冷たくて美味しいビールたくさんとフィッシュアンドチップス,ソーセージその他を食べましたが,このホテルのフィッシュは不評でした。でも,私は,タルタルソースをたくさん使って食べたのでどうということもありませんでした。食事中,椛ちゃんと作どんに,セルフで楽しかった2ラウンド目の自慢話を散々したことは言うまでもありません。

  部屋に戻って,窓下のチャンピオンコースの18番ホールを見れば,セルフで回っている人たちがプレイを終えて上がってきているところでした。この人たちは,平日のこの日の夕方,仕事を終えてから,ここにやってきてプレイしていたようでした。時間はもう午後10時になろうとしています。白夜,まだプレイできる程度に明るいんですよね。

  さすがに,このタイトなスケジュールの中で,1日2ラウンド36ホールを回った我ら同室ふたり組は,いびき大会をしながら良質かつ安らかな眠りに就くこととなりました。ゴルフ日程も残すところわずかとなってきました。明日は,移動して国際サミット会議の会場にもなった超高級なThe Gleneagles Hotelに滞在してのプレイです(つづく)。  

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